頻尿が気になる方
- おしっこが近いのですが・・・やっぱり年のせい??
-
一般におしっこが近いという状態を頻尿(ひんにょう)と呼びます。頻尿には、昼間に多いものを昼間頻尿、夜寝ている間にトイレに起きることを夜間頻尿と呼んでいます。特に、夜間頻尿で悩んでいる方は年齢とともに増加傾向にあります。頻尿の原因は様々で、特に中年以降の男性では前立腺肥大症など基礎疾患が存在する場合も多く注意が必要です。
また、最近では、
過活動膀胱(over active bladder: OAB)という病態が注目されています。過活動膀胱とは、
“尿意切迫感を有し、通常は頻尿および夜間頻尿を伴い、切迫性尿失禁を伴うこともあれば伴うこともある状態“と定義されます。(国際禁制学会2002)
▼過活動膀胱の症状には、以下の4つの症状が特徴的です。
尿意切迫感 |
急に起こる、抑えられないような強い尿意で、我慢することが困難なもの |
昼間頻尿 |
日中の排尿回数が多すぎるという訴え(1日8回以上トイレに行く) |
夜間頻尿 |
夜間の排尿のために1回以上起きなければならないという訴え |
切迫性尿失禁 |
尿意切迫感と同時または尿意切迫感の直後に、不随意に尿が漏れるという訴え |
最近の調査によれば、40歳以上の男女4500人を対象に“排尿回数1日8回以上で尿意切迫感週1回以上ある方”は全体の12.4%を占めたという報告もあります。(本間之夫ほか、日本排尿機能学会誌;2003)頻尿に対する治療は、基礎疾患がある場合はそちらを優先しますが、特にない場合はお薬で治すことが可能です。逆に基礎疾患(膀胱炎、前立腺肥大症、膀胱腫瘍、結石など)が存在している場合は、そちらを優先させる必要がありますので、恥ずかしがらずぜひ泌尿器科を受診されることをお勧めいたします。
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