近年、地球温暖化とそれに伴う様々な自然災害との関係が問題視されています。この地球温暖化の原因のひとつとして、温室効果ガスの排出がありますが、これらの大幅な削減は地球規模での大きな懸案となっています。これまで、温室効果ガス排出の削減は、大規模工場やオフィスビルなどに限定して努力目標とされてきました。近年、我々医療機関も医学の発展に伴い、より高度な医療機器を用いる結果、年間の電力使用量は増加の一途をたどっております。そのため大量の温室効果ガスを排出しているにもかかわらず、実際に省エネを実現するにはハードルが高く敬遠されてきたのが実情でありました。今回、当院ではクリニックの新築移転に伴い、省エネに対して抜本的な見直しをした結果、日本の病院の年間使用エネルギー標準値2,984 MJ/m2に対し、新クリニックでは1,229 MJ/m2と実に59％のエネルギー削減に成功致しました。しかも、医療の質を落とすことなく、快適性と省エネの両立を同時に達成することが出来ました。この実績が評価され、今回の受賞に繋がったものと考えております。
当院は、これからもより一層省エネ努力を行い、”ヒトと地球に優しいクリニック”を目指す所存です。

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