スマートクリニックへの取り組み
患者さまの負担を少しでも軽くしたいという思いを持ち続けてきました。
その中で、地球環境への負荷も小さく出来ればもっといいのではと考え、その取り組みが「スマートクリニック」としてカタチになりました。
透析治療は多くの電気と水を必要とします。
昔に比べて治療時間が短くなったとはいえ、現在でも透析治療には5時間ほどの時間を要します。
また、1回の透析に必要な透析液に必要な超純水を作るためには、浴槽いっぱいほどのきれいな水が必要とされ、その半分はろ過後に捨てることになるのです。
この水を何とか有効に再利用できないかと考え、取り組み始め、結果として太陽熱による温水、発電、屋上緑化、LED照明、など徹底した省エネのシステムが実現しました。
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- 中水の再利用
- 透析液を作る際に捨てていた中水(元は水道水をろ過したもの)を、人工池や屋上ガーデン、トイレなどに再利用しています。
- 太陽光発電と太陽熱温水システムの導入
- クリーンエネルギーである太陽光を使った発電と温水を活用、高効率ヒートポンプ給湯機と組み合わせることで効率の良い自家発電+給湯システムを構築。
- 24時間モニタリング
- 施設内の使用電力を見える化。使っていない照明を自動で管理するなど24時間モニタリングシステムで無駄を徹底して無くします。
スマートクリニックは患者さまにもやさしい
水と電気を有効に使用しています。
中水の再利用として、エントランス前にビオトープ(水生植物と動物が共生する人工池)を設置しています。治療に使われた水が新しい命を育んでいます。また屋上緑化によって、夏の直射日光も軽減し、空調の効率化にも役立っています。
省エネで環境にも優しい病院づくりを行っています。
照明はすべてLEDを採用しています。また治療やクリニック内で使用するお湯も自然エネルギーからの恩恵を取り入れています。
蓄熱によって、省エネを実現。CO2削減に貢献していることも小さな喜びです。
空調にも患者さまへの配慮を心がけています。
空調は人のカラダにやさしい放射空調システムを採用し、その室温管理もモニタリングしています。人の数や外気温などを考慮し、快適な環境をキープすると共に、無駄な電気をカットします。
これからも、
患者さまにも地球にも優しい
クリニックを目指し続けます。
スマートクリニックという考え方は比較的新しいものではありますが、地球規模でも環境破壊や大気汚染などが問題視される中、医療現場でも無視できない課題となっています。
もちろん安全で安心な診療が最も優先されるのですが、その中でも努力できることがあるはずと感じ、我々はこの取り組みをスタートさせています。誰かが我慢するのではなく、どちらもが幸せになれる方法として、患者さまの快適は言うまでもなく、環境にも優しいクリニックであり続けたいと考え、今後も新しい取り組みにも目を向けていきます。
お気づきの点がございましたら、ぜひお知らせください。